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東京ヴェルディ 明治安田J1リーグ 第32節
2024.9.28 17:00 KICK OFF vs 東京ヴェルディ

MATCH

HIGHLIGHT

東京V戦の鍵はリスクを恐れない勇気。攻守両面で大胆さが必要に

現在、4連勝中で好調の東京Vはシーズン途中にスタイルを微修正し、手堅い戦いで勝点を積み上げている。
失点数は計41だが、直近の5試合は4勝1分。2試合連続で完封勝利を収めてパナソニックスタジアム吹田に乗り込んでくる。
アウェイで戦った当時と異なり、今季ガンバが苦手としてきた3バックを基本布陣にする東京Vだが、守備時にはフィールドプレーヤーの9人で自陣にブロックを形成。「この試合のテーマとしては1トップを残して9枚で守ってくる相手に対してどれだけの厚みのある、枚数をかけた攻撃ができるか、そこにトライしたい」と宇佐美は東京V戦でガンバを待つミッションをこう話す。
もっとも、単に自陣でブロックを形成して、人海戦術で守るだけが東京Vのスタイルではない。タックル数はリーグ2位、クリア数はリーグ3位、インターセプト数はリーグ4位と守備に関してリーグ屈指のデータを残しているが、前節の鳥栖戦もフィールドプレーヤーは全員日本人選手で戦っている東京Vは、球際の激しさと攻守の切り替えの速さを前面に押し出してくる。

攻撃面でキーマンの一人となるのは古巣相手に燃える山下だ。「チームとしても堅いサッカーをしすぎずにもう少しパスを増やしたり、チャレンジするサッカーをしていければいい。それが京都戦での新たな発見だった」と山下は勇気を持って攻撃に人数を割いた京都戦の再現を誓う。
京都戦では山田や美藤がゴール前に顔を出す場面が見られたが「より攻撃的に、より前に人数をかけながらリスクを冒してでも攻撃したい。押し込む時間帯ではCBの位置も少し高めにしながら、それぞれの選手が今までもより1m、2m前に行くようなポジショニングが取れたら必然的にペナルティエリア内の人数も増える」と宇佐美は話す。

チーム全体で押し込むスタイルを保つ上では中谷や福岡らの踏ん張りも不可欠になるが、相手のワンチャンスに泣いた浦和戦の戦いは守備陣にとっての教訓になる。「相手のカウンター1本でやられている試合が多いので気をつけたい。木村選手と染野選手は、前回対戦した時も強力なFWだったし、そこを自由にさせないことが鍵になる」と話すのは福岡だ。
ボールを奪い、カウンターを発動させる際には最前線で起点になる木村封じはマストのミッションだが、セットプレーのキッカーとしても冴える山田楓喜も控えているだけに、不用意なファウルも禁物となる。
クロスからの得点数はリーグワーストの20位となる東京Vだが、ガンバが押し込む時間が長ければ長いほど、リスクマネジメントを徹底したい。
「浦和戦ではあれだけ前線に人数をかけても、こじ開けられなかった。もっと、前線に人を送らないといけないし、ペナルティボックスの中に人数を送り込まないといけない」と守備の軸でもある中谷が言えば、攻撃を牽引する宇佐美も「カウンターの恐れはあるけど、攻撃的にボールを保持するサッカーを志向するならそういうリスクと隣り合わせでやっている。崩すには大胆にリスクを冒すことが必要になる」と言い切った。
攻守両面における「勇気」で、勢いに乗る東京Vの堅守をこじ開けたい。

vs東京V MATCH ANALYSIS

G大阪 vs 東京V 過去5シーズンのリーグ戦対戦成績

010
0得点0失点
対戦成績
2024 5/15(水) 味スタ
第14節
0-0
Draw
       

※2020~2023年は東京ヴェルディがJ2リーグ所属のため対戦なし

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