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FC町田ゼルビア 明治安田J1リーグ 第21節
2024.6.30 18:00 KICK OFF vs FC町田ゼルビア

MATCH

HIGHLIGHT

町田の堅守をこじ開ける前線のキーマンたち。賢さと上手さがガンバの武器に

上位との3連戦の締めくくりの場となる町田戦は、勝てば首位浮上の可能性もある大一番である。
首位を走る町田は前節終了時点で失点の少なさもリーグ3位の堅守を誇るが、決して守りだけのチームではなく、得点数も浦和と並んでリーグで3番目に多い数字をマークしている。
攻守両面で武器を持つ町田に対し、ガンバは前節の鹿島戦も無失点で乗り切り、リーグ最小失点を堅持。「耐える力、忍耐力というところをしっかりと証明出来た」と、鹿島戦後にポヤトス監督は堅守への手応えを口にしたが、町田戦でガンバが示すべきは攻撃の力である。
パスの本数はリーグで最も少ない20位であることが示すように、町田はボールを繋ぐことに固執せずビルドアップもシンプルだが、自陣でのブロックの強固さと、球際の激しさはリーグ屈指である。
ガンバが今季得意としてきたウェルトンと山下のカウンターに対して、過度にスペースを与えない戦いを挑んでこない可能性が高い町田に対しては、多彩な攻撃が必要になる。
「彼の振る舞いには満足しているし、今はパフォーマンスもかなり上がっている。確実にチームを助けてくれると思う」とポヤトス監督が期待を寄せるのはリーグ戦で今季、まだ1度しか先発出場がないジェバリである。
最前線で起点となるだけでなく、賢くスペースを見出し、味方を生かすのがジェバリのスタイル。「相手もタイトにくるチームだが僕はボールをキープできる。ライン間のスペースもそれほど与えてもらえない中で、自分のクオリティを出して、そこでもスペースを作ったり、自分が囮になってチームメートのためにボールを出したい。それはタイトなディフェンスの相手に対してもやれると思っている」(ジェバリ)。

開幕戦で対戦した時には不在だった元ガンバの昌子がCBコンビの一角に入り、ガンバから期限付き移籍中の谷も安定したプレーを披露中。そのブロックの固さをこじ開ける作業は決して簡単ではないが、ジェバリはチームプレーに徹するつもりでいる。
それは周囲に宇佐美やウェルトンら心強い仲間を擁するからである。
今季7得点でチーム得点王の宇佐美とチーム最多の5アシストをマークしているウェルトンはガンバの絶対的な武器だが、今季まだリーグ戦で得点がないジェバリは自身の好パフォーマンスよりもチームの勝利を最優先するつもりでいる。
「自分は個人的な数字だけを求めている選手ではないし、チームが勝つことに集中している。町田戦では自分たちのストロングポイントであるサイドの選手をどう活かせるかが鍵になる」(ジェバリ)。

ボックス内で待つストライカーではないが、狭いスペースで輝くジェバリはウェルトンとのコンビネーションや宇佐美の一振りを引き出す役割を担う。
宇佐美も言う。「ジェバリは今、チームにいるFWの中で一番、9番タイプだし、相手のCBを引きつけてくれたら僕も足を振りやすくなるし、ボールにも関わりやすくなる」。
ワールドカップも経験した百戦錬磨の技巧派FWは「今季一番のビッグゲームになる」と気合十分。イッサム ジェバリの真価を見せつけ、首位撃破に貢献してくれるはずだ。

vs町田 MATCH ANALYSIS

G大阪 vs 町田 過去5シーズンのリーグ戦対戦成績

010
1得点1失点
対戦成績
2024 2/24(土) Gスタ
第1節
1-1
Draw
      

※2019~2023年はFC町田ゼルビアがJ2リーグ所属のため対戦なし

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