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川崎フロンターレ 明治安田J1リーグ 第15節
2024.5.19 15:00 KICK OFF vs 川崎フロンターレ

MATCH

REVIEW

大阪ダービー勝利で勢いを取り戻すも今季初の3連勝にはあと1歩届かず

公式戦3連敗の中で迎えたC大阪との大阪ダービー。この一戦の重要性をよく知る宇佐美と倉田、試合前日にU-23日本代表活動から戻ってきた半田が先発に名を連ね、絶対に負けられない戦いに臨んだ。
アグレッシブにボールを奪いに行くもうまく外され、序盤は相手に押し込まれる時間が続いたが、22分、「僕がグッと前に出ていく機会を増やせれば自分たちの流れに持ってこれるかなと思った」という黒川の前に向かうプレーからガンバが徐々に攻撃に出る回数を増やすと、28分、この日32歳の誕生日を迎えた宇佐美が魅せる。相手最終ラインの横パスがずれたところを見逃さず、「ボールが来た瞬間はゴールしか見えてなかったです。ちょっとワンバウンド気味でしたけど入ると思いました」とインターセプトから冷静にシュートを決め待望の先制点を獲得。「あの先制点は大きかった」(倉田)とチームに大きな力を与える。後半も球際で激しい攻防戦が繰り広げられる中、前線からDF陣まで集中力高く粘り強い守備を見せ、カウンター、ショートカウンターでチャンスを創出。追加点こそ奪えなかったものの、交代選手を含めてチーム一丸となって最後まで戦い抜き、リーグ戦では2019年5月以来となる大阪ダービー勝利を手にした。
さらに勢いに乗るためにも落とせなかったJ1第13節・名古屋戦。堅守をベースにする相手だけに難しい試合になったが、選手たちは勝負強さを見せる。
前半はボールを持ちながらもなかなかチャンスを作れずにいたが、焦れずに試合をコントロール。相手にもチャンスを作らせずシュート0本に抑える。後半はハーフタイムのメンバー交代を機に圧力をかけてきた名古屋に押し込まれ我慢の時間が続いたが、67分、「本当に決めるだけでした」と坂本のシュートのこぼれ球に反応した岸本が加入後公式戦初ゴールをマーク。大きな先制点をチームにもたらす。その後は、「先制後の試合運びは本当に完璧なんじゃないかなと言うぐらいの試合運びでしたし、あれぐらいみんなで対応できれば。すごくいい試合だったと思います」(中谷)と最後まで締まった守備で完封に成功。1-0で今季3度目の2連勝を飾った。
そして、今季初の3連勝をかけて臨んだ前節・東京V戦だったが、「前から行きたいのに行けないという展開が90分続いてしまった」(中谷)一戦になる。
一進一退の攻防の中、パス交換からのサイドの突破などゴールに迫るシーンもあったが、相手の切り替えの早さやコンパクトな守りの前に苦戦。シュートまで持ち込めず、25分にはCKの流れからゴール前で混戦を作られるなど、時間の経過とともに守備に回ることが増えていく。0-0で迎えた後半も我慢の戦いになったが、交代カードを切りながら徐々に流れを引き寄せ、75分にジェバリとともに投入された山下の仕掛けから相手を崩すシーンを作る。しかし、決定機を作るまでには至らず、シュートも前後半併せてわずか3本に留まり、勝点1を分け合う結果になった。

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