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鹿島アントラーズ 明治安田J1リーグ 第10節
2024.4.28 15:00 KICK OFF vs 鹿島アントラーズ

MATCH

HIGHLIGHT

攻守両面で鹿島攻略を託される坂本と山田。賢いハードワーカー2人がチームのリズムを作り出す

今季のガンバで欠かせないのは前線からの連動した攻撃的な守備。対戦相手のボールの動かし方や戦い方に応じて選手を配置し、巧みなスカウティングをピッチに落とし込んでいるポヤトス監督だが、今季の鹿島はかつてのようにシンプルにロングボールを蹴り込んだり、クロスで勝負したりするスタイルとは異なる戦い方を見せている。
「守備をしっかりしていくということが大事。鹿島はSBの安西選手らが、外から中に入ってきたりするし、キーパーのところのビルドアップ能力もある。しっかりとその対応をしないといけない」(ポヤトス監督)。
鹿島は今季のパス本数が9位のガンバを上回るリーグ7位。クロス本数はリーグ6位だが、しっかりとボールを動かしながら攻め込んでくる。
浦和戦は一森や中谷らの踏ん張りで無失点に切り抜けたガンバだが「ここ数試合は結果も出てきているけど、ピンチの数が増えてきている。浦和戦も際どい場面があった」と戦線を離れていた山田は、冷静にチーム全体の守備を分析する。
得点こそないが、宇佐美とともに前線からの守備で絶大な効果を見せていた山田は、鹿島のビルドアップやSBなども絡んでくる攻撃に対して効果的な役割を担っている。

一方、山田とは異なる持ち味で存在感を発揮しているのがリーグ戦2試合連続でゴール中の坂本だ。
「一彩はFWもトップ下も両方ができるし、プレスをかけたり、ボール奪取も出来る。ガンバの未来にとって重要な選手」とポヤトス監督も信頼を寄せる。
守備でもハードワークするのは大前提だが、坂本の持ち味はボールを収めて周りのチャンスを演出したり、浦和戦で見せたようなフィニッシュワークに絡めること。
「一彩の良さは頭の良さ。タイミングよく、降りてきてスペースを使えると同時に、ダイナミックなコントロールで相手をかわしてくれる」(ポヤトス監督)。
鹿島はチーム得点王こそ3得点の鈴木だが、右SBの濃野やチャヴリッチがそれぞれ2得点と、サイドからの攻撃にも強みを見せる。
流動的に動いてくる鹿島だからこそ、必ず生じてくるスペースをいかに有効活用するかもポイントになるが、「鹿島は攻守において強度の高いチーム。球際はバチバチした激しい戦いになるが、そういうところを自分たちがモノにできるかも大きなポイント」と坂本は言う。
もちろん、攻守でハードワークしながらも若き点取り屋が意識するのは3試合連続のゴールである。
「少ないチャンスでも決めきるのが前の仕事。次はホームで気持ちいいシュートを決めたい」(坂本)。
そして山田も「鹿島にはバトルのところで負けたら相手に流れを持っていかれる印象がある。自分たちでボールを動かしつつ、組織的に攻めていきたい」と話す。
鹿島が今季奪っている10得点のうち、流れの中からのゴールは6。ボールを握りたい鹿島に対して、前線から効果的な守備を見せられれば、自ずとガンバが主導権を握る戦いになる。
点も取れる坂本と、圧巻の強度を示す山田――。二人から目が離せない一戦になる。

vs鹿島 MATCH ANALYSIS

G大阪 vs 鹿島 過去5シーズンのリーグ戦対戦成績

244
10得点16失点
対戦成績
2019 6/1(土) パナスタ
第14節
1-1
Draw
8/23(金) カシマ
第24節
2-2
Draw
2020 8/23(日) カシマ
第12節
1-1
Draw
10/3(土) パナスタ
第20節
2-0
Win
2021 7/24(土) パナスタ
第2節
0-1
Lose
9/18(土) パナスタ
第29節
1-3
Lose
2022 2/19(土) パナスタ
第1節
1-3
Lose
11/5(土) カシマ
第34節
0-0
Draw
2023 4/29(土・祝) カシマ
第10節
0-4
Lose
6/24(土) パナスタ
第18節
2-1
Win

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