負傷欠場となったアラーノ、三浦に代わり、福岡、ウェルトンが先発出場したJ1第4節・磐田戦。ホーム2連勝をかけた一戦で、選手たちは立ち上がりからいい入りを見せる。開始早々に山田がシュートを放ち攻めの姿勢を見せると、4分には岸本が敵陣深くでボールカット。そのこぼれ球を拾った宇佐美が股抜きのシュートを決め、3試合連続ゴールで先制に成功する。

これで選手たちは落ち着いて試合をコントロールし、相手にボールを持たれる時間は前線からしっかりプレスをかけ、コンパクトな陣形を保ちながら対応。40分過ぎにはセットプレーで押し込まれる場面もあったが、DF陣を中心にしっかりと守り、得点を許さなかった。1-0で迎えた後半、相手は2枚替えで流れを変えにくるが、立ち上がりからウェルトンがドリブルで仕掛けチャンスを作るなど主導権を渡さず、56分に宇佐美、山田と立て続けにシュートを放ち、57分には宇佐美のクロスにダワンが頭で合わせ、待望の追加点を獲得する。その3分後、相手の反撃に遭い失点すると、運動量の低下もあって60分以降は思うようにボールを拾えず押し込まれる展開に。終了間際には決定的なシュートを打たれたが、GK一森のビッグセーブで追加点を与えず、2-1で勝利。2連勝をマークした。

2週間ぶりのリーグ戦再開となったJ1第5節・広島戦は、「プレシーズンマッチとは異なる試合になる」とポヤトス監督が話していたとおり、勝点3をめぐる白熱した試合が展開された。攻守の切り替えが早く一進一退の攻防となった前半は、ウェルトンが果敢にドリブルで仕掛け、14分に4戦連発を狙う宇佐美、21分にはアラーノ、22分には三浦がゴールに迫るが、得点は奪えず徐々に相手のペースに。

ピンチもありながら0-0で迎えた後半は、攻勢を強めた広島に苦戦。強度高く来る相手を前になかなかラインを上げることもできず、カードを切りながら状況の打開を目指すも防戦を強いられ自陣でしのぐ時間が続く。それでも集中力を切らさず、体を張った粘り強い守りや一森の好セーブでゴールを死守していると76分、途中出場のネタ ラヴィのボール奪取からカウンターを発動。同じく途中投入された坂本がボールを受けて運び、中にクロスを供給する。これは相手GKにクリアされたが、そのこぼれ球をウェルトンが押し込みJ初ゴールとなる先制点を挙げる。

少ないチャンスをものにしたガンバだったが、その2分後に思い切りのいいシュートを決められ試合は振り出しに。その後も苦しんだが追加点は許さず、前後半で9本ずつのシュートを浴びながらも勝点1を分け合った。