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京都サンガF.C. 明治安田J1リーグ 第6節
2024.4.3 19:00 KICK OFF vs 京都サンガF.C.

MATCH

HIGHLIGHT

ガンバが手にした新たな「翼」。ウェルトンが京都戦でホーム初ゴールを目指す

広島戦はガンバの真価が問われるだけでなく、新加入のウェルトンにとってもその実力が試される一戦だった。
「サイドのところで違いを作り出せる選手は自分自身も探し求めていた。本当にウェルトンが入ってくれたことに関しては満足している」。広島戦後、ポヤトス監督はウェルトンのパフォーマンスを手放しで評価したが、得点場面だけでなく、随所でブラジル人アタッカーの持ち味が出た広島戦だった。
マッチアップするのは日本代表経験もある塩谷だが、対人能力の高い相手に対しても自慢のドリブルを披露。移籍後初先発となった磐田戦は「重圧もあったが、今後はもっといいパフォーマンスを見せられる」と語った通り、ウェルトンはドリブルでの仕掛けだけでなくカウンターを牽引したり、黒川と効果的な崩しを見せるなど単なるドリブラーでないことを証明してくれた。
黒川も言う。「ウェルトンの特長でもある1対1をさせやすいようにしているが、それだけではなく、自分もそこに関わりたい。実際、広島戦でもスルーパスを出してくれる場面もあった」。
昨季も黒川の突破はガンバの武器だったが、ウェルトンとの連携がより深まれば、確実に左サイドの攻撃はグレードアップするはずだ。
「彼らのハイプレスや勢いをまともに受けないようにすれば上手く戦えると思う」と宇佐美は話すが、今のガンバの強みは一発で相手のプレスを無力化する「飛び道具」が前線にあることだ。
京都のパス本数はリーグ19位、ドリブルの回数も13位と決して手数をかけてボールを繋いでくるスタイルではないが、だからこそ気をつけたいのが「僕らが足元でボールを繋いでくることを京都は望んでいると思う」(宇佐美)。
一対一の仕掛けに強みを持つウェルトンの起用法は、対戦相手に応じて微修正されているが「苦しい時に一発で裏に抜けてくれるし、体も強いのでボールが収まる」と中谷も信頼を置く。
移籍後3試合目にして、早くもチームメイトの信頼を勝ち取った感があるウェルトンだが「自分のポジションでは得点も求められるが、それが一つクリアされたので、自分の背中にかかっていた重さが取れたし、自分にも自信がつく結果になった。皆のサポートがあってこそだけど、日本のサッカーにもだいぶ適応出来てきたと思う」と自身のフィットについても手応えを感じている。
連戦に強いブラジル籍選手は多いがウェルトンも中3日の連戦で意識することは「シンプルだけど、自分たちのサッカーをして、試合が始まれば最後まで勝点3を目指して頑張りたい。連戦だけどどの試合に向けても準備はしている」と話す。
広島戦で待望の移籍後初ゴールを決めたウェルトンだが、次に目指すのはパナソニックスタジアム吹田に集うサポーターの前でのゴールである。
「僕もそれを願っているし、楽しみにしている。京都戦でもゴールを期待してプレーしたい」と言い切った。
パワフルさと上手さを兼ね備えたウインガー、ウェルトン。ガンバの「翼」にボールが入った瞬間、何かが起こる気配が漂っている。

vs京都 MATCH ANALYSIS

G大阪 vs 京都 過去5シーズンのリーグ戦対戦成績

121
4得点4失点
対戦成績
2022 4/6(水) サンガS
第7節
1-1
Draw
7/30(土) パナスタ
第23節
1-1
Draw
2023 4/15(土) サンガS
第8節
1-2
Lose
7/8(土) パナスタ
第20節
1-0
Win

※2019~2021年は京都サンガF.C.がJ2リーグ所属のため対戦なし

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